江戸時代中期 享保年間(1716年頃)に創業され、2010年3月には国の有形文化財として登録されている木造3階建て純和風旅館、茶六本館。https://charoku.jp/
外壁や玄関ロビー、大浴場等の改修工事を㈱大村工務店が設計・施工致しました。
【玄関ホール・エントランス、1階ロビー】
既存の床やカウンター等を解体撤去し、
床下に防湿シート+調湿材(天然ゼオライト)を敷き詰め、新たに無垢フローリングを施工。
既存階段の踏板と側板は再利用する為、傷めないように一度取外し木材表面を研磨後クリアー塗装をして再設置しました。
受付カウンターは清潔感のある色合いの木材で造作し、地域の観光案内パンフレット等を展示収納出来るスペースを造っております。
【2階フロア】
大階段の壁面から二階廊下の壁まで自然素材の塗り壁材ダイアトーマスをスサ入りのコテ塗仕上げにし純和風旅館の雰囲気を壊さず健康的な空間に。
また2階廊下の床には、歩行音を吸収しつつ踏み心地の良いタイルカーペットへと貼替えました。
【2階トイレ】
2階トイレの床や腰壁、便器等を解体撤去して、新たに床と腰壁には御影石を貼り木建具や手洗い場を造り替えました。
高級感を出しつつも電球色のペンダント照明や木のぬくもりを感じる木建具で、落ち着きの感じられる和モダンな空間を演出しております。
【大浴場 宮津温泉ピント湯】
大浴場は一部の壁と床や洗面台等を解体撤去し、新たに御影石等を施工。
天井と浴槽内のタイルは重ね張りで、落ち着きのある色合いのタイルに変更しております。
浴槽の框には桧を据え、木のぬくもりを感じる浴槽に。
また外部の目隠し塀により完全な日陰となる為フェイクグリーンで植栽をし、
緑を感じながらリラックスして入浴していただける空間となっております。
【エクステリア】
エクステリアは大屋根の瓦の葺き替えをし漆喰壁の塗り直しも致しました。
また2階中央と3階の壁に据え付けていた室外機を1階左側と3階バルコニーに移動させ、新たに縦格子の木製目隠しを製作。
簾は窓に合わせた寸法の物をオーダーし全体的なバランスを図っております。
老舗旅館の伝統ある佇まいを残しながら、更に気品のある外観へと生まれ変わりました。