法人向けシェアリング福利厚生施設「自強館」  新築

「地域づくり京ファンド」の第1号投資案件に採択されたプロジェクト物件。

館内1階はWi‐Fiやデスク、オンライン会議用テレビモニター付き会議室などを完備し快適なテレワークを体験でき、館内2階は最大6名まで宿泊可能な宿泊施設となっております。

  • 設計  :T❜s設計舎
  • 所在地 :京都府宮津市大垣
  • 用途  :シェアオフィス兼貸別荘住宅
  • 構造規模:木造二階建
  • 施工  :㈱大村工務店
  • 竣工  :2022年
  • 工事概要:新築工事

施設詳細情報:https://www.nakagawa-juken.com/page_office_miyadu.html

建物の目の前が元伊勢籠神社という由緒ある場所の為、京町屋のような純和風の佇まいをイメージし、

外壁は漆喰塗り壁とキシラデコール 古風塗りの杉板を鎧張り施工。またポーチ床面は古風な外壁と違和感なく馴染むよう、

アンティーク感のあるスレート調をモチーフとした柄のヴィンテージ調タイルを使用しております。

1階エントランスには、本来ならば移築等により保存活用すべき歴史的価値の高い建造物であった宮津市立宮津小学校の昭和初期の元講堂「自彊館(じきょうかん)」が取り壊される事となり、その建物の一部古材を腰板や看板などに有効活用しております。

古材の移植により歴史を紡ぎ、建物名称を継承して「自強館」と名付けられました。

1階シェアオフィススペースは各所にデスクテーブルを点在できるよう広々とした大空間に。

奥には造作したカウンターテーブルに合わせてコンセントを配置し、快適なコワーキングスペースを確保しております。

また、小規模セミナーやミーティングなどでの使用も考慮し、TVモニター付き会議室を設けております。

2階宿泊施設へと上がる1階玄関ホールにはカーペットタイルを敷きアクセントクロスなどでプライベート感を演出しております。

また階段にも元講堂「自彊館(じきょうかん)」 の古材を使用し亜麻仁油塗装を施しました。

2階宿泊スペースのリビングは梁見せ天井で天井を高くし解放感のある部屋を演出。

またリビング床の仕上げ材には無垢オーク材を使用し、木のぬくもりを感じる空間に。

床下地には1階オフィスへの騒音を考慮し、プラスターボード+遮音マットを敷き詰めてから仕上げ材を施工しております。

2階宿泊スペースの和室は円形の折り上げ天井にすることで部屋に奥行を出し、和モダンな落ち着きのある空間を演出。

さらに部屋の統一感を出す為、和紙製の丸形ペンダント照明を採用しております。

また床の間の中央袖壁にも 元講堂「自彊館(じきょうかん)」 の古材を使用し、上品でデザイン性の高い和室となりました。